2005年10月02日

ラバウル航空隊?

多くの撃墜王を輩出して勇名を馳せ、軍歌にもなったラバウル航空隊。実は、帝国海軍に「ラバウル航空隊」という名前の航空隊は存在しないのである。

そもそもラバウル基地は、ニューギニアの東にあるニューブリテン島北部にあった基地です。太平洋戦争の緒戦において日本が占領し、ニューギニアのポートモレスビー攻略の拠点としました。そして、航空戦の最前線となったラバウル基地には、以下の5つの飛行場が存在しました。

・東飛行場(ラクナイ)
・西飛行場(ブナカナウ)
・南飛行場(トペラ)
・北飛行場(ケラバット)
・水上飛行場(ラバウル港)

そして、上記の飛行場に、以下の航空隊が展開しました(昭和17年の構成)。なお、今回は陸軍航空隊は除外しております。

<第1航空艦隊>
 [第22航空戦隊]
  ・美幌航空隊
  ・元山航空隊
 [第24航空戦隊]
  ・水上機母艦 神威
  ・千歳航空隊
 [第25航空戦隊]
  ・横浜航空隊
  ・台南航空隊
  ・水上機母艦 秋津洲
 [第26航空戦隊]
  ・三沢航空隊
  ・木更津航空隊
  ・第6航空隊

上記のように、ラバウル基地には飛行場も航空隊も確かに存在します。しかし、ラバウル基地に展開した航空隊は、ラバウル基地にいる航空隊ではあっても、ラバウル航空隊ではないのです。

例えば、美幌航空隊は元々は北海道の美幌を拠点とする航空隊です。その美幌航空隊がラバウル基地に移動・展開しても、帝国海軍の組織上は美幌航空隊のままであり、駐ラバウル基地美幌航空隊という扱いなのです。美幌航空隊はどこに行っても美幌航空隊なのです。ラバウル航空隊という航空隊が編成されない限り、ラバウル航空隊は存在し得ないのです。

ですから、「ラバウル航空隊」とは、ラバウル基地に展開していた航空隊の総称・愛称であって、帝国海軍の組織上は存在しない航空隊というわけです。

posted by 公爵 at 17:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 航空機 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは、公爵殿下
こちらの工事終了しました。遅くなって
申し訳ありませんでした。例の事件でラブログは
麻痺しております・・・。

史実に名高い航空消耗戦を演じたラバウル
基地の各航空隊。日本の航空戦史上でも
輝かしい戦果を挙げ、若くして太平洋に
眠る英霊達に想いを馳せます。
Posted by ambush at 2005年10月02日 22:37
ambush様
>例の事件でラブログは麻痺しております・・・。
及川氏の件ですか?インターネット上で大人気ないことを書くと恐いですね。私も注意しなきゃ(笑)。

ラバウル基地航空隊については、綺羅星のごとく撃墜王を輩出したことや、アメリカ軍による連合艦隊司令長官山本五十六大将暗殺事件(私はあえてこう呼びます)など話題が多いですね。太平洋戦争の戦局を左右した戦場でした。これから記事にしていきたいと思います。
Posted by 公爵 at 2005年10月02日 22:52
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